| Sさんブルベ600kmレポート | |||
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| BRM723宇都宮600レポート 400kmを走って2週間後,オダックス・ジャパン埼玉主宰のブルベ600kmに参加してきた.前回の主催はオダックス・ジャパン宇都宮, 今回はオダックス・ジャパン埼玉.スタート地点こそ同じ宇都宮森林公園サイクル・ターミナルだが,400kmは茨城県内の平坦なコース, 600kmは栃木・群馬・長野の3県をつっきるコース.当初,完走できるという確固たる自信はなかった.かりに途中リタイアしても, 次回につなげられる経験を得ることを目標とする.加えて,前回の400kmは無事完走できたものの,後半はほとんど引いてもらっていたので, 自力達成とはいいがたかった.今回は,なるべく自力で走ることも目標とする. 7月22日の金曜日,仕事を終えて家に戻ってから,宇都宮に向けて出発.21:00ごろに仙台を出て,鶴C.C.(サイクル・ターミナルのそばのゴルフ場)内のホテルに着いたのは23日の1時近かった.翌朝は5:15からブリーフィングなので,4:30に起床する.睡眠時間は3時間. 前夜の雨はあがっておらず,雨の中6:00にスタート.佐野のPC1(48.4km)までは293号線を走る.土曜日の早朝とはいえ,交通量は多い. 自分や前車,そして横を走る車の跳ね上げる泥水で,あっという間に全身が汚れる.やや下り基調のコースをたどり,PC1へ到着.通過時刻は7:45. 今回のコースは,前半の230kmまでに峠が集中している.これだけ峠が多い設定は珍しいらしい.一説では,全コースを通じての累積獲得標高は,6000mとのこと. PC2(95.7km)9:42に通過.このあたりで雨が止む.PC3(208.8km)は15:31通過.PC3までの道の一部は,今年ツール・ド・草津へ参加するために通っている.あのときは車の中で,ここを自転車で走ったら楽しいだろうなと呑気に考えていた.実際に走ってみると,平坦な箇所はほとんどない.遠藤さんの至言「峠道,半分は下り」を心の支えにひたすら走り続ける.途中,暮坂峠(標高1086m)を通る.勾配はゆるく,元気なときなら アウターでもいけそうな坂.しかし,だらだらとした登りが延々と続き,疲れた体にはボディブローのようにきいてくる.ここには,なんとシークレットPC(事前に参加者に設置を伝えていないPC)があった.補給でもらったトマトがうまい. PC3を出て,高原の道を菅平方面へ.菅平口の手前に,鳥居峠(1362m).やはりゆるい登りがだらだらと続いて,気持ちを萎えさせる.いったん下った後,菅平まではまたもや登り.このあたりで,睡眠不足と疲れから意識が朦朧として蛇行しはじめたので,道端の自販機の前で地面に座り込んで休みを取る. 小布施のPC4(266.7km)は18:47通過.長野市の市街地を通り抜けて,大町街道を通り,白馬村を目指す.すでに夜になっており,暗い道をライトのか細い光をたよりに走る.ふと前を見るとはるか前方に小さな赤い光が見え隠れしていた.前走者の尾灯だ.たとえ遠くても,同じようにゴールを目指して走っている仲間がいると元気づけられる. 白馬村のPC5(335.9km)には,22:15くらいに到着.ここが折り返し地点.当初,このあたりで仮眠を取ることを考えていた.しかし3時間の仮眠な,2時くらいからの一番つらい時間帯に走ることになる.スタッフの助言もあったので,もうひとがんばりして,PC6近くの健康ランドで仮眠を取ることにした. 復路は,長野の手前で往路とわかれる.篠ノ井にあるPC6(382.9km)は,24日01:08通過.500m程先にある健康ランドへ.まずは,汚れたウェアをコインランドリーで洗濯した.そして入浴.一風呂浴びると,気持ちはかなりリフレッシュできた.さらにビールもほしいところだが,まだ道半ばであることを考えて自重する.横になったのは2時15分くらい.翌朝は5時半におきて,朝食をとって出発.さすがに3時間程度の仮眠では,疲れが取れたとはいえないが,気分はかなり楽になっている.なにより,強烈な眠気に悩まされずに済んだ. ここからは,小諸〜軽井沢〜安中〜高崎〜前橋〜足利と,18号をひたすらたどるルート.大きな峠はないが,緩やかなアップダウンが続く. 安中市のPC7(490.7km)は10:50通過. 残り100kmでようやく終わりが見えてきたと思えてきたところで,400kmあたりから生じていた脹脛の違和感がはっきり痛みにかわった.ペダルを踏む力が入らない.炎症を起こしているのか,痛みを感じる部分が腫れているようにも見える.気休めにと薬局でエアーサロンパスを買ってみたものの,やはり気休めにしか過ぎなかった.おまけに,吹き付けるときに風で流れてボトルを直撃.しばらく,サロメチール臭い水を飲む羽目になった.このあたりでは,疲労と暑さで頭が動いていなかったようだ.信号待ちから出発するときにバランスを崩して立ちこけをした.幸い車道側に倒れずに済んだが,後ろの車はかなり驚いていたようだ.さらに,サイコンの操作をまちがい,距離をリセットしてしまった.現在位置とキューシートとの対応を失ってしまい,案の定,ミスコースをしてしまった.朝の楽観的な気分はすっかり吹き飛んでしまい,リタイアが頭をよぎる. 10kmすすんでは足を伸ばすために止まるのを繰り返しつつ,ゴールまで残り48km地点にあるコンビニにたどり着いた.そこで,参加者のMさん 夫妻にお会いする.聞けば,PC3でタイムアウトで失格となったものの,そのまま一泊してゴールまで戻る途中とのこと.リタイアにもめげず,二人で協力しながらブルベを楽しんでいる姿を見ると,こちらも再びやる気が湧いてきた. 残り25kmとなったところで,時計を見るとちょうど16時.制限時間はあと6時間あるので,完走はまちがいない.しかし,このままだらだらと走るのではなく,最後にもうひとがんばりしてみようという気持ちになる.ブルベの趣旨からはまったく意味がないものの,17時までにゴールすることを 目指すことにした.平地なら,平均速度25km/hは,たとえ市街地でも難しくはない.しかし,すでに575kmを走破し,足の痛みを抱え,宇都宮まで登り基調の道では,自信はまったくない.なんとか30km/hオーバーを維持しつつ,ゴールを目指す.信号や登り坂に苦しめられながら,歯を食いしばってペダルを回す.不思議なことに,集中しているときは足の痛みは感じない.森林公園内の坂も必死にもがき,ついにゴール.到着時刻は16:51.総走行時間は,34時間51分.ゴール後はしばらく放心状態だった. 今年の4月に300kmで四苦八苦していたことを考えると,600kmを完走できたことは自分でも信じがたい.この4ヶ月で急に実力が伸びたとは考えにくいので,結局は気持ちの問題なのだろう.そういう意味で,200,300,400,600と徐々に距離を伸ばしていくブルベのシステムはうまい方法だと思う.とはいえ,今回の足のトラブルから考えると,600km以上を走るにはまだ実力不足だといわざるを得ない.より長距離のライドのために,さらに鍛錬が必要だ. 最後に,ブルベのスタッフの皆様への感謝の言葉を.コースの作成や準備,コースの見回り,PCでのサポートなど,本当にお疲れ様でした.今年はじめてブルベを経験して,自転車の新しい魅力を知ることができました.厚くお礼申し上げます. 情報コーナーへ戻る トップページへ戻る |