BRM702宇都宮400レポート

by SUZUKI


4/2の300kmに引き続き,オダックス・ジャパン宇都宮主宰のブルベ400kmに参
加してきた.ブルベとは一言で言うと,認定制度つきの長距離サイクリングの
こと.オダックス・ジャパンのブルベには200km,300km,400km,600km,
1000kmの種類があり,ある距離を走るには,それより短い距離の完走の認定が
必要となっている.事前に聞いた話では,400kmが一番難しいらしい.どうし
ても夜間走行が避けられないのに,睡眠時間がとれないためとのこと.私は勘
違いをしていて,直前までいつ・どこで仮眠を取るべきかと,無駄なことで頭
を悩ませていた.

今回は,準備をはじめるのが遅く,前日まで装備調達に走り回る破目になった.
もっと大事なコースの確認も前日の夜まで手付かずの状態.送付されてきた
キューシート(どの地点でどちらの方向へ進むかを記したリスト)と地図をつ
き合わせて,コースのイメージを頭の中に入れておかなくてはならない.始め
てすぐわかったのは,今回のコースがたいへんわかりにくいということ(実際
に今回はミスコースが続出したらしい).すべての地点をチェックするのに4
時間ほどかかり,結局寝たのは午前3時になってしまった.

翌日は,7時30分起床.睡眠時間は4時間半.もっと早く準備をしておくべきだっ
たと後悔しつつ,9時に家を出て,12時前にスタート地点の宇都宮森林公園に
到着.梅雨の最中,前日も雨で,今回は雨中の走行を覚悟していた.泥除け,
レインウェアも用意しておいたのだが,現地につくと晴れている.天気予報で
は翌日曜日は曇りとのことだったので,今回は雨装備は外して臨むことにした.

ブリーフィングと車検の後,14:00にスタート.気温は30度くらい.スタート
直後はまだ参加者もあまりばらけていないので,グループにまとまって第1PC
(コントロール・ポイント=タイムチェックを行う場所)を目指す.

35.6km地点のPC1はすぐに出発して,日立市の日立港にあるPC2へ.ちなみに出
発地点は宇都宮だが,コースの大部分は茨城県内に設定されている.スタート
からPC2までは100.8km,18:12に到着.ここまでは大きな山はないものの,比
較的アップダウンのあるコース.天気もよく,まだ元気があるので,最初の
100kmは快調にこなせた.

PC2に着いたあたりですでに日は落ち始め,いよいよ夜間走行の開始.実は,
本格的な夜間走行は初めてで.かなり不安があった.さいわい何名かとグルー
プを組めたので心強い.先頭交代をしながら,28-32km/hで走る.街中はとも
かく,市街地を外れると街灯もほとんどない.かろうじて暗闇に浮かぶ標識を
目印に,キューシートとサイコンのトリップだけをたよりにコースをたどる.
ところが途中,グループの一人が標識が51 号線となっているこを発見する.
正しいコースなら61号線を走っていなくてはならないのだ.ミスコースか?!あ
わてて近くのコンビニに飛び込み,お店の人やお客さんにコースを確認する.
結局,われわれは正しいコースを走っており,たまたまその区間が61号線と51
号線の共有区間だったらしい.PC3(岩瀬町/158.1km)には20:51着.

PC3でもたもたしていたら,同行していたグループにおいていかれてしまった.
すぐに追いかけるが,なかなかつかまらない.先行グループの尾灯すら見えな
い.いくらなんでも,そんなに差はついていないはず.もしやミスコース?!
コースマップで見る限りは正しいような気がするので,先に進んでコースが確
認できるところまで行くべきか?しかし,街灯すらないわびしい道を進む勇気
がなく,あきらめて来た道を引き返すことに.戻り始めて間もなく,こちらに
むかってくるグループと遭遇.幸運にもミスコースはしていなかった(ミスコー
スしていたのは先行グループのほうだった).さらに幸運だったのは,このグ
ループがオダックス・ジャパン埼玉のIさん率いるグループたっだこと.後で
話を聞いたわかったところでは,そのグループの5名はみなブルベには何度も
参加していて,600km完走者や,2003年のParis-Brest-Paris(ツール・ド・フ
ランスより古い歴史を持つ,4年ごとに開催されるブルベの最高峰.1200km)
にも参加している人たちだった.Iさんはコースを完璧に把握していて,私は
ついていくだけ.本当に助かった.

コース読みの労力から完全に開放されて,走りに集中できる.しかも,Iさん
は同行している女性のSさんのペースに合わせて25km/h巡航をキープしてくれ
る.夜なので気温も高くなく,車も少なくとても走りやすい.ただし,暗いの
で峠の下りは怖かった.PC4(土浦/199.3km)は22:53,PC5(麻生町/237.3)
は00:49に着く.前回の300kmでは,100km-200km区間が精神的に一番つらかっ
た.今回は,はじめての夜間走行で緊張感を保てたせいなのか,あまり辛さを
意識することなく,200kmまでこなすことができた.半分を過ぎると,かなり
気分が楽になる.しかし,PC5を出たあたりで,今度は眠気がやってきた.す
でに10時間ほど走って日付も変わっているので,当然といえば当然.幸い足は
まわっているが,気を抜くと眠り込みそうになる.どうにもたまらなくなった
ので,PC6(PC2と同じ場所/300.3km)まで8kmあたりの地点でIさんに断って,
先行させてもらう.すこしペースをあげて汗ををかけば眠気も取れるかもしれ
ないという魂胆.すぐにわかったのは,足は全然あまってなかったということ.
さらに,汗をかいても眠いままで,疲れただけだったということ.このあたり
はブルベ初心者の悪あがき丸出しというほかない.

PC6には4:00到着.このあたりで空が白み始める.残り100km.気温は18℃くら
い.ベストとアームウォーマを着用してちょうどよい.夜明け前後の2時間く
らいが眠気のピークだったが,日が昇り気温が上がってくるとやがて収まって
いった.PC7(桂村/333.0km)には5:51着.PC2-PC7まではほぼ平坦なコース
だったが,PC7-PC8の間はアップダウンがあるコースで,峠も一つ含まれる.
私も含めて,グループのメンバーも疲れがピークに達していて,ゴールまでも
う少しと思いつつも,なかなか体がいうことをきいてくれない様だ.普段なら
アウターで登るような勾配の坂も,低いギア比でまわしながら登る.8:24に
PC8(さくら市/376.7)着.残り,27km程度.

のぼっては下るのを繰り返しながら,森林公園に近づく.最後に待っているの
が鶴CCの登り.そうして駐車場へ下り,フィニッシュ.到着時刻は,9:46.
走行時間は19時間46分,平均速度は20.6km/h.オートストップのサイコンでは,
走行時間16時間26分,平均速度24.7km/h.総走行距離,406.78km.


走り終えての感想:

・今回は,Iさんをはじめほかの人たちに助けてもらったのがすべてだったと
  思う.そういう意味で,自力で達成した完走とはいいにくいかも.天候にも
  恵まれて,はじめての400kmとしては,比較的難易度が低かったのも幸いし
  た.

・話には聞いていたものの,眠気があれほど苦しいものだとは予想できなかっ
  た.なんとか対策をみつけないと,事故を起こしそう.

・用意した装備はおおむね満足できた.なかでも,補給用のフラスクは使える.
  私の場合,疲労がたまってくると固形物がのどを通らなくなってしまうので,
  補給はゼリー系や飲み物に頼ることになる.今回カーボショッツ(ワイルド・
  ベリー味)を用意した.こいつの問題点は,封を切ると食べきらなくてはい
  けないこと.レースならそれでもいいのかもしれないが,胃が疲れていると
  きにあの甘いやつを一気に食べる気にはならない.そこで,フラスクに入れ
  てちびちびと取ることにした.そのままでは粘度が高いので,水割りにする.
  味はそのままだが,はるかに扱いやすい.さらに,気分を変えて酸味もほし
  いと思ったので,水の変わりにオレンジジュースで割ってみた.かなり怪し
  い味だが,悪くない.お勧め.



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