ジャパンカップチャレンジレース(24.4km(14.1km×1周+10.3km×1周))レポート
BYタカハシ



朝7時頃、会場の宇都宮に着くと天気予報通りの大雨。
台風20号が関東地方に接近した為、その日は丸一日シャワーのような大粒の雨だった。

スタート位置は早い者勝ちという情報を事前に得ていたので20分程前にスタート地点へ向かうと
既に続々と出場者達が並び始めていた。かなりの前方位置をゲット。
自分の近くにはマークしていたチームWADAの面々が固まって並んでいたので要チェック。

カウンダウンが始まり・・・緊張マックスの中スタート。早速10人程まとまって一気に飛び出して行くので
自分もすかさずその中に入って古賀志林道の登りへ突入する。みんな速い様なそうでもない様な・・・。
と思っていると周りの登りがみんな速い!周りがワラワラとA・Iさん位の速さで登っていく。山頂近くの
斜度がキツくなってくる辺りまで何回か細かいアタックの掛け合いのような動きが繰り返され集団が
少しずつバラけ始めた。先頭5人くらいが自分より20mくらい上を登っていて、バラけた5人(自分含めて)
で何とか山岳賞ポイント地点(山頂)まで追う形に。

ここから一気に下る。凄い雨、下り斜面の舗装の上を雨水が薄い川のように流れている。
周りもかなりビビって下っている様子。前の数人が遅いので要所要所で抜かさせて貰う。
つづら折りの箇所を抜けると先頭の5人が見えてきたので脚を休めずにガンガン
回して追いつく。直角コーナーを過ぎてストレート区間に入った頃には捕獲完了。下りで遅かった
人を抜かしただろう数人が自分の後ろに付いていたのでまた5、6人×2つ位の集団が団子っぽく
なったり、一列棒状になったりしながら進んでいく。水シブキの中、皆必死だ。

萩の道の登りへ突入すると再びペースが上がりだす。やっぱり皆、登りが速い・・どうにか遅れずに喰らい
付いていくが・・。ペースを知らせるバイクが自分達の集団と後方集団との差1
分の表示を見せてくれる。萩の上りをどうにか過ぎ再び平地へ。

直下コーナーを抜け、いよいよ鶴C.Cへの激坂へ向けて緩い上りが始まる。
先頭集団のペースは中だるみのような感じなのでポンと集団を抜け出しアタックを掛けた。何回か後ろを
振り返るが誰も反応しないのでいけるところまでキープする。鶴C,C前の激坂区間に入った頃には再び
後ろの集団に吸収されかかるがこれは今までの流れで予想済み。またこの集団の中から離れない事にする。

先頭の一人が回転数を上げてダンシングでペースを上げだしたので反応して自分
もインナーに切り替えようとした。
「カッ!チャ〜ン」・・・。チェーンがインナー側に脱落した。頭の中が真っ白。10人くらいの集団はあっという間に上へ
ダンシングで消えていく。
すぐ後ろからニュートラルカーが来てメカがすっ飛んできた。物凄い勢いでチェーンをはめて自分のサドルを押してくれた。
メカの人から「ツールなみのサポートなんだからお前も頑張れ!」と激を頂く。
慌ててしまったのか中々クリートが嵌らない。

・・・なんとか再スタートするも「もう追い付けるわけがない」。メインスタン
ドを単独で通過し2週目へ。
遥か上を見ても先頭集団はどこにも見えない。当たり前か・・・と一人旅のまま古賀志林道の単独登りに入った途端、
今まで集団の中で耐えていた緊張と集中の糸が切れてしまいペースがアレよアレ
よと落ちていくのが自分で分かった。
半分くらい登った辺りで後方集団から飛び出てきたであろう7、8人くらいにどん
どん抜かれた。
ずっと入賞狙いで何とか10位以内には食い込みたいと練習してきたのに、チェーン脱落1つで一気にこの有様。

自分のアホさ加減が情けなくてリタイアしようと脚をクリートから外して降ろそうと思った。
自分を抜かしていった人が自分以上に苦しそうだったので、自分を責める事は取り敢えずゴールまで封印することに。

何とか2週目の古賀志林道を登りきり、下っていくと自分を抜いた選手が意外に
も目と鼻の先にいる。
異様にビビッていて遅いので数人ほど抜く。この分ならまだ何人か抜かせるかもと思い、平地に入ってからはひたすら
20秒全力ダッシュを何回もかけてペースを上げたが誰も捕まえられず。この間後ろを確認する余裕は無かった。
このまま現行キープでゴールかと思って萩の登りに入って乳酸が溜まりペースが落ちてきた頃、後方から来た
4、5人の集団に捕まってしまった。2週目の最終週はずっと緩い上りを登ってゴールへ向かうので膠着状態へ。

周りも疲れているのである程度固まったままラスト1キロの表示があるとこまで
我慢比べ。通過した辺りからバラけて2人が飛び出し、自分も飛び出す。
暫くして前の二人に追いつくべくダンシングで最後のダッシュ。
二人を追い抜き、そのまま追ってくる様子もないのでゴール地点まで踏み続けてフィニッシュ。
メインスタンドに入ったとき、観客の誰かに「後ろから集団来てるぞ!」と嘘を
言われて一瞬焦った。

今年の秋からレースやイベントに出だして今回で3回目だったが出る度に自分に
足りない部分と詰の甘かった部分が浮き彫りに
なった。どんな小さなレースでもイベントでも出るからにはやっぱり勝ちたい。
表彰台に上がってみたい。
今年はかなり練習に燃えるオフシーズンとなりそうです。